
水不足「数億人増える」
IPCC第四次報告 生物種30% 絶滅危機
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第2部作業部会は6日、ブリュッセルでの会合で、人間活動が原因の地球温暖化が、各地の生態系や人の健康などにさまざまな影響を及ぼしているとする第4次評価報告書を採択、閉幕した。
報告書は、2020年ごろにも予想される気温上昇によってせかい全体で水不足に悩む人口が数億人増え、平均気温の上昇が一度を超えると生物種の30%が絶滅の危機にひんするなど今後の影響拡大を予測。平均気温の上昇幅が1990年比で2~3度以上になると、世界のあらゆる地域で温暖化による経済的な損失が増加する可能性が高いと指摘した。
IPCCの第1部会は既に、このままでは今世紀末に最大6.4%上昇する可能性があるとしており、温暖化対策の強化など思い課題が、国際社会に投げかけられた形だ。
会合では、具体的な予測の数値を盛り込んだ報告書案を支持する欧州諸国と、これに批判的な米国、中国などが対立して激しく紛糾。予測の年代や数値のほとんどが削除され、抽象的な表現にトーンダウンさせられた。
IPCCは、熱波による死亡や感染症の増大など温暖化の影響が人の健康にまで現れてることに初めて言及。将来的にはヒマラヤの氷河の融解で水不足や洪水が深刻化することが確実と指摘、水不足に悩む人の増加や洪水と暴風雨の損害の拡大が続くと予測した。