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わが憂い

2010年3月15日

片恋

あかしやの金と赤とがちるぞえな
かわたれの秋の光にちるぞえな
片恋の薄着のねるのわがうれい
曳船の水のほとりをゆくころを
やわらかな君が吐息のちるぞえな
あかしやの金と赤とがちるぞえな


(写真をクリックすると音声が流れます)

 娘が、恩師 羽根田宏子先生のコンサートで、北原白秋の「片恋」のうたを歌った。 この詩は北原白秋の詩の中でも最も好きな中の一つで、 「片恋」の歌があるのをそれまで知らなくて、ビックリし、とても嬉しかった。

 

若い頃、山が好きで1年に20日位北アルプスに登った。

未だ未だ青い時期で、キスリングには哲学書、人生論、詩集などを詰め込んで未来のことを想ったり、空想したり、思索を楽しんだり詩集は沢山読んでいた。

 

ニーチェ、モンテーニュ、ルソー、武者小路実篤。ボードレール、ヴェルレーヌ、ランボー、ジャン・コクトー、リルケ、ゲーテ。北原白秋、島崎藤村、高村光太郎、萩原朔太郎、中原中也、石川啄木。などで特に北原白秋はとても好きだった。

 

ふと、とても昔懐かしい気持ちになり、私の好きな詩が沢山載っている上田敏の「海潮音」を探しに書店さんに行った。

 

ビックリしたことに、そのジャンルの本が全くと言って良いくらい無い。
寂しいというか、愕然として書店さんを後にしたが、人間として思春期に情操を養うその類の本がなくて良いのかと暗澹たる気持ちになってしまった。

 

今度機会があったら東京の大きな書店さんで詩の本を沢山見つけて来たい。

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