Home > 地球環境、資源、エネルギー、食糧問題 > 原発依存度低減へ素案~政府、エネルギー方針~

原発依存度低減へ素案~政府、エネルギー方針~

2011年12月19日

■世界最高の安全基準確立 グリーン成長戦略を策定
東日本大震災による東京電力福島第一原発事故を受け、政府が年内にまとめるエネルギー・環境戦略の基本方針素案が17日、明らかになった。原発について「白紙からの見直しという原点に立ち返り、リスク管理に万全を期する」」として、世界最高の安全基準の確立を強調。原発依存度の低減に向け、エネルギー源の組み合わせをめぐり複数のシナリオを提示し、国民的議論を呼び掛ける。エネルギー戦略の転換を雇用や経済成長につなげる「グリーン成長戦略」の策定も打ち出した。

 

政府のエネルギー・環境会議(議長・古川元久国家戦略担当相)が来春にも「革新的エネルギー・環境戦略」の選択肢をまとめ、夏をめどに戦略を決める。ただ素案は、原発依存度に低減を「大きな方向性として共有されつつある」とあいまいな表現にとどめ、地球温暖化対策との両立を図る重要性も強調。政府内には「徐々に原発依存へと軌道修正されるのではないか」との見方もある。
原発の依存度低減では、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの拡大、石油など化石燃料のクリーン化などが具体策となるが、素案は「現状では、どのエネルギー源にも課題がある」と指摘。安全・安心の確保を大前提に①国民生活や産業活動の安定②エネルギーの安定確保③地球温暖化問題への貢献-などを評価項目とし、エネルギーの組み合わせを複数提示するとした。
温暖化対策の選択肢では、国内での二酸化炭素(Co2)派出削減だけではなく、海外に日本の省エネ技術などを導入して排出枠を得る手法の活用など、国際的な対策も盛り込む。
グリーン成長戦略は来夏をめどに策定。戦略の再構築が日本再生やアジア成長にどうつながるかを示す。
(2011年12月18日 信濃毎日新聞より抜粋)

 

 

~基本方針素案の骨子~
・「白紙からの見直し」という原点に立ち返り、リスク管理に万全を期する
・原発への依存度低減という大きな方向性が共有されつつある。地球温暖化問題との両立が重要論点
・原発は世界最高水準の安全基準を確立
・原発への依存度を下げるため、太陽光などのエネルギー源を組み合わせた複数シナリオを提示
・戦略転換を雇用や経済成長につなげる「グリーン成長戦略を策定」

 

 

※エネルギー・環境会議
政府が東日本大震災による東京電力福島第一原発事故を踏まえ、エネルギーと環境政策に関する指針をまとめるために設置した会議。菅直人首相当時の6月、国家戦略担当相(議長)や官房長官、経済産業相、環境相らが出席して初会合を開いた。安定成長を確保しつつ、省エネルギーと再生可能エネルギーを柱とする戦略の構築を目指す。

このページの先頭へ戻る